こつこつ、こつこつ、一歩づつ。
振り返ると、めでたく10年が過ぎていました。
飽和状態のアパレル市場で、必要とされてもいないのに、新たな需要をつくりだす。
ある種の思い込みが無ければ、チャレンジできない無謀なスタートでした。
シビアな市場で継続する厳しさに直面するなか、
気がつけば『バッグブランド』に変化していました。
学んだのは、ニーズに対応していく柔軟性、真面目なものづくり、
誠意ある接客からはじまるお客様とのつながり。
まだまだ、「新たな需要をつくりだす」ところには至りませんが、
種から、ようやく芽が出て、なんとか双葉がひらいたと感じております。
豊かな土壌、豊富な水、ふりそそぐ太陽を与えて下さった、
ご来店いただいているお客様や
サポートしてくださっている関係の方々に深く感謝いたします。
これからも、全てのお客様に気持ちよくお帰りいただくという初心を忘れずに、
こつこつ、こつこつ、花が咲き、実がなることを目指して、
スタッフ一同、積み重ねてまいりたいと思います。
次の10年へむけて「MAKE ART YOUR ZOO」をどうぞよろしくお願いいたします。
ちょうど両者の中間的な立ち位置でしょうか、人生や仕事を通して学び経験した事を手法として生かしつつ、常に新しいひらめきを大切に、バランスを保ちながら最先端であるよう心掛けています。
全ての場所、行く先々で絶えず自分の興味のあるものや新しいアイデアや方向性を探しています。最近は東京で過ごすことが多く、主に80年代のアニメやおもちゃ文化の豊かな歴史をヒントに製作しています。たくさんの自分で撮った写真や、古いオタク系アニメ雑誌、ネットからも情報をかき集めて、気になったフォルムやカラー、種類、様式を思いつくままにまとめる感じですね。
両方ですね。ただ、何を制作するかによって、グラフィックやテキスタイルなど商業ベースの仕事だと、ほとんどの場合PCですね。
それに手描きで作業したものを取り込んでデジタル化しミックスしています。
芸術活動においては、ペインティングや彫刻といった、もっと自然な手法ですね。
ずっとその二つを別けるように努力してきました。
時には重なることもありますが、少しだけですね。
商業的な活動にはGasius名義を使っていて、
規制概念にとらわれずに好きにやっています。
MAYZとは、共通の友人Cathal(キャソル)を介して繋がり、彼らがMAKEART YOUR ZOOを始めるずっと前から一緒に仕事をしています。
Gasiusの最新テキスタイル(Grass)のブラック×ホワイトのリュックサック『OZE』です。とにかくこの柄がとても気に入っていて、リュックのデザインも素晴らしいし、お互いの良さが一緒になって誇れる素晴らしい物がつくれたと思っています。
自然な流れですね。
子供のころから洋服やスタイリングに興味があって人と違って見えたいという思いがありました。それで服を作って、13才でカムデンタウンのストリートマーケットに自分のショップをオープンしたんです。
80年代当時のカムデンタウンでヴィンテージやBody Map、古いLevisのレア物やMA1、それにヴィヴィアンウエストウッドに囲まれて過ごした経験が、ストリートカルチャーやスタイルに多大な関心を抱くきっかけでしょうか。
私のテキスタイルデザインに関しては、プリントテキスタイルの学位を習得したところから始まり、リアルなサイケデリックミニマルスタイルを発展させたスタイルですね。
※body map 80年代ロンドンカルチャーの伝説的なブランド
旅、音楽、スピリチュアリティー、ストリートカルチャーなど、身の周りのものから。
たいていの場合手描きですね。PCは製版や柄のリピートを起こすのに使用します。
私のアート作品はすべて手作業ですが、唯一デジタルの手法を取り入れるとすれば、ドラムスキャンしてデジタル化するくらいですね。
自身のZAKEE SHARIFFコレクションラインを展開していた、まだ若かりし頃に、どちらか一方を選ばなければならないと教えられていました。
私の習得したプリントテキスタイルは、純粋芸術に重点をおいたものでしたので、先ずはドローイングやペインティング、シルクスクリーンなどの芸術作品づくりを学び、そこからデザインに落とし込むという手法でした。ですから、私にとってその2つの両立はとても自然なことでした。
「アート」と「デザイン(プロダクト)」の両立はできないと世間に言われているように感じていましたが、最近、それぞれの世界から時間をかけてようやく抜け出せた気がしています。常に思いを巡らせて来たことですが、デザインや商業的な仕事に対して、私にはもう1つの別の名前が必要だと感じています。
私自身としては、「アーティストでありデザイナー」「デザイナーでありアーティスト」という両方の視点で仕事に取り組んでいます。
MAYZとは友達(Folk clothingのCathal)を通じて出会いました。出会った瞬間から、お互いに強い信頼関係で結ばれた特別な関係です。リアルで正直なこのつながりを私はとても大切にしています。私は自分の作品に対して特別な思いがあるので、他人に手渡すことはしなかったのですが、彼らなら安心して託せるので、私が出産で自身のブランドを休止した時に、以前の作品と図案をすべて預けました。そこには愛と信頼があります。
文句なしで OZE(23Lリュックサック)!形もデザインもパーフェクト!ほんとは全色欲しいのに、いつも売り切れで私にまわってこない(笑)
今持っているのは毎日使っています。このバッグを持っているとしょっちゅう人にきかれます!
日常生活から。
新しい価値観の提案や、既存製品のデメリットを解決し、誰かに共感してもらう為の作業。
代表の犬丸良介は、PUNKからスタートし、古着、ファッション、グラフィックアートなどのストリートカルチャーを経て、バイヤー、店舗運営、卸販売の営業などのアパレルビジネスに携わって来ました。デザイナーの山口真結子は、ロンドンで靴の勉強をし、CAMPER(カンペール)のデザイナーとしてMallorca島(スペイン)へ移住、その後、靴のブランドMAYZを立ち上げました。2003年に合同展示会で出会い、お互いの仕事を手伝うようになり、2006年にMAYZ株式会社を設立。犬丸が手掛けていたインポートブランドの日本代理店業務を通してZakee ShariffやRussell Mauriceと出会い、カルチャーや価値観に共感し、コラボレーションがスタートしました。
コンセプトにある軽量性と機能性をベースに、様々な素材からセレクトしています。
最初はすごく大変でした。限られた資金で少ない生産量しか発注できない、新しい小さな会社には狭き門でした。色々な人達のサポートがあり、現在があります。
設立当初、代官山の裏路地の小さい事務所を借りていました。そこからスタートし、ラフォーレ原宿にロンドンのブランドを中心としたセレクトショップをオープンし、紆余曲折を経て、バッグブランド「MAKE ART YOUR ZOO」の本店として原点である代官山へ2015年2月に戻って来ました。
既成概念にとらわれず、個性的でユニークな発想を機能的に発展させ、軽量でユニセックスなスタイルに仕上げています。
10周年は、過去のデザインを振り返る良い機会になりました。新しいデザインはもちろん、復刻や新たに発展させたバージョンなども企画していきたいです。 バッグを通して世界中の人々と繋がっていきたいと考えています。
MAYZ 株式会社 代表取締役社長
MAKE ART YOUR ZOO クリエイティブディレクター兼デザイナー
代表であると同時に、MAKE ART YOUR ZOOの世界観をディレクションし、デザイナーの山口真結子と共に全てのバッグのデザインを手掛けている。